帰敬式(ききょうしき)とは、「おかみそり」とも言われ、ご本尊の前で仏・法・僧の「三宝(さんぼう)」に帰依することを誓い、

そして親鸞聖人が顕かにされた「浄土真宗の教え」に自らの人生を問いたずね、「仏弟子」としての新たな人生を歩ませていただく大切な儀式です。

この式を受けた方には、「法名(ほうみょう)」が授与されます。

 この法名とは、俗名に対する仏法土の名です。特に浄土真宗では「釋(しゃく)」の字を冠しています。

これは中国の釈道安の「出家者は、釋尊の釋を姓とすべき」といった提唱に由来するものです。

以降、漢字文化圏の出家者は「釋」を冠し、法名を名のるようになりました。

 また帰敬式では、「三帰依文」を唱えることになっています。

三帰依とは、「お念仏(南無阿弥陀仏)の教え」を説かれた釋尊に帰依し、「仏弟子」として生きる宣言を、自他にしらしめていくことなのです。

 この「三帰依」とは、「仏(覚者)」に遇うということを宝とする。そして、「仏法(教え)」を宝とする。そして「僧伽(さんが)」を宝とする。

この僧伽とは、僧侶だけを指す言葉ではなく、仏の教えを大切にし、その教えによって道を求める人びとのことで、

その人びとから友とされ、その人びととの出遇いを「宝」として生きるということです。

 

皆さんにとって「法名」は、亡くなってから住職につけていただくといったイメージがあったことでしょう。

しかし、これまで述べてきたように、「南無阿弥陀仏の教え」に導かれ、仏道を歩む者となった新たな名のりという意味から、

本来、生きている間にいただくものなのです。

 

なお、帰敬式はご本山である真宗本廟(東本願寺)や各別院・寺院(正圓寺)で受式することができます。

「本願念仏の教え」に出遇った証として、ぜひ帰敬式を生前に受け、「真宗門徒」としての出発を確かめていただきたいものです。 〈終〉

 


来る7月18日(月・海の日)の午後2時より、「同朋の会(聞法会)」を行います。

先ず「正信偈」を共に同朋唱和し、宗祖の「お念仏の教え」をいただきたい思います。

次に、日常における「仏事」に関する問いを通して、

真宗門徒として、どのように受け止めていけば良いのか、共に考えていきたいと思います。

最後に、『まんが 宗祖 親鸞聖人』(難波別院発行)を用い、

今回は、『一念多念は「信行両座」で』という内容に触れ、

吉水時代の親鸞聖人のご生涯に学んで参りたいと思います。

ぜひお気軽にご参加ください。 合掌